こんにちは。むさし(@Mu_sanchi)です。
もしあなたが、せっかく素敵な万年筆を使っているのに、ノートはありふれた普通の物を使っているのだとしたら。
もしあなたが、手書きの素晴らしさに気が付いたのに、ノート選びは適当なのだとしたら。
それはとても勿体ない事です。
今回は、万年筆にぴったりの書き味を持つ高級ノート『MDノート』をご紹介します。
万年筆は持ってないけど、興味がある……という人向けに、オススメの万年筆も紹介しています。
そちらも合わせてご覧ください。
目次
MD PAPER PRODUCTS
MDとは?

MD用紙とは「ミドリダイアリー用紙」の略です。ダイアリーのために1960年代に誕生した当社のオリジナル用紙です。インクがにじみにくく、裏抜けしにくい、といった高い筆記適性はもちろん、心地よく書けることにこだわった日本製の紙です。
株式会社デザインフィル 公式サイトより引用 https://www.designphil.co.jp/toiawase/faq
MDノートの何が良いの?

MDノートの良さは、これ以上なくシンプルなことでしょう。
シンプルに、書き心地の良いノート。
巷には奇をてらった不思議なノートが溢れていますが、ノートに必要なのはそこではありませんよね。
気持ちよく、しっかりと書くことができる。
ノートにおいて、ここはブレてはいけない軸でしょう。
そんなノートの核になる部分を真摯に突き詰め、不要な部分を限界まで削ぎ落としたのがMDノートなのです。
MDノートの特徴
徹底的な品質管理

製造における全てを自社工場で行っているMD用紙ですが、出来上がった紙の質を確かめる検査がとても厳しいのです。
一切の妥協をせず、完璧なMD用紙を作る。
テストの内容は、紙の厚さや、特徴的な色、重さなどのスペック検査だけではありません。
MD用紙の肝である筆記性のテストを、あらゆる種類のペンを用いて行います。
インクのにじみ具合、乾きやすさ、裏抜け、さらに紙のすべりやひっかかり具合といった書き味、肌触り、風合いなどの質感まで。
ありとあらゆる項目を検査し、全てが合格となったMD用紙のみ、MDノートとして我々の手元に届くのです。
表紙がない

不要な部分を削った結果、表紙は無くなりました。
表紙をつける事によって起こる開きの悪さを回避するため、あるのが当たり前と思われていた表紙を大胆にも取り払ったのです。
後述する製本方法と合わせて、MDノートの『開きやすさ』に一役買っています。
糸かがり製法

通常のノートは、『無線綴じ』という製法を使って作られています。
無線綴じは他の製法と比べて、安価で、ページ数を調整しやすいという特徴があり、あらゆるノートに用いられています。
しかし、無線綴じの欠点として、開いたときに段差ができてしまうのです。
段差にてやペン先が引っかかるのは、快適なノートとは言えません。
そこで、MDノートは糸かがり製法という綴じ方で製本しているのです。
糸かがり製本で作られたノートは、どのページを開いても180度フルに開きます。
MDノートを一度使うと、この開きやすさの虜になること請け合いです。
スピン(しおり)

MD PAPER PRODUCTS® 10周年記念の限定ノート。パラフィン紙に包まれたノートと、カラフルなスピンが見える
MDノートにはいくつかの種類があるのですが、その全ての背表紙にスピンがついています。
そのスピンは種類ごとに色が違うのです。
どこを取っても単色で、シンプルなMDノート。その中で唯一色のついた、可愛らしいスピン。
徹底的な合理化と、妥協のない品質。
そこに一滴の遊び心を加える事で、長く愛される製品になるのです。
MDノートの種類
MDノート

MDノートは4サイズで展開しています。
文庫 | 新書 | A5 | A4変形判 | |
---|---|---|---|---|
本体サイズ | H148×W105×D10mm | H175×W105×D10mm | H210×W148×D10mm | H275×W210×D10mm |
重量 | 約134g | 約152g | 約258g | 約478g |
中紙 | 176ページ | |||
カバー | パラフィン紙 | |||
仕様 | しおりひも付 / インデックスシール付 / 糸かがり綴じ |
MD用紙は、にじみや裏抜けがしにくい筆記特性を持つ紙ですので、『万年筆』や『つけペン』と相性抜群です。
また、万年筆のみならず鉛筆やボールペンなどの様々な筆記用具でMD用紙の書きやすさが体験できます。
今まで安いノートしか使ったことがない人は、ぜひ一度使って見てください。
このノートがなぜ高いのか、絶対に分かります。
MDノート コットン

普通のMD用紙ではなく、20%のコットンを混ぜ込んだ特別な紙を使用したMDノートです。
そのため、普通のMDノートがクリーム色なのと比べて、紙の色が白いのが特徴です。
万年筆ユーザーの方々は、コットンが追加されたことによるインクの滲みが気になると思いますが、滲まずにしっかりと書けますよ。
しかし、MDコットンがもっとも力を発揮するのは、色鉛筆を使った時です。
繊維が適度に混ざった紙質は、色鉛筆の独特の風合いを上品に引き立てます。
文庫 | 新書 | A5 | A4変形判 | |
---|---|---|---|---|
本体サイズ | H148×W105×D10mm | H175×W105×D10mm | H210×W148×D10mm | H275×W210×D10mm |
重量 | 約134g | 約152g | 約258g | 約478g |
中紙 | 176ページ | |||
カバー | パラフィン紙 | |||
仕様 | しおりひも付 / インデックスシール付 / 糸かがり綴じ |
MDコットンは無罫しかないので注意してください。
MDノート ライト

紙は普通のMDノートと同じ。
違うところは薄さと軽さ。
MDノート ライトは、48ページのボリュームのノートが3冊入っています。
薄く、軽くなったMDノートは、バッグやポケットに忍び込ませるのにぴったりです。
折り曲げてしっかり保持すれば、立ったままでもしっかり書けます。
MDノート ライトは、日常を切り取った絵や、思いついたアイディアを書き留めるのに最も適したノートです。
文庫 | 新書 | A5 | A4変形判 | |
---|---|---|---|---|
本体サイズ | H148×W105×D3mm | H175×W105×D3mm | H210×W148×D3mm | H275×W210×D3mm |
パッケージサイズ | H148×W115×D15mm | H175×W115×D15mm | H210×W160×D15mm | H275×W220×D15mm |
重量 | 約120g / 3冊 | 約145g / 3冊 | 約240g / 3冊 | 約440g / 3冊 |
中紙 | 48ページ | |||
仕様 | 3冊組 / インデックスシール付 / ステッチャー製本 |
MDノート ライトは、糸かがり綴じではないところに注意してください。
さっと書く分には問題ないですが、腰を据えて書くとなると、やはり糸かがり綴じが適しているように感じます。
MDノート ライトはメモや軽い筆記に留め、後からMDノートにまとめなおす使い方が良いでしょう。
他にもたくさんのMDが
基本となるMDノートの紹介は以上となります。
しかし、ダイアリーやペーパーパッド、便箋やカレンダーまで、MD用紙を使用した製品はたくさんあります。
ぜひあなたの目でそれらを確かめてください。
アクセサリー
MDノートカバー
上でも書きましたが、MDノートには表紙が存在しません。
それによって機能性を高めているのですが、ヘビーユーザーや汚れが気になる人にとっては、カバーがあると嬉しいものです。
そうでなくとも、大切なものは大事に扱いたいですよね。
そんな声にお応えして、なるべく機能を損なわず、MDノートのシンプルな世界を崩さない絶妙なカバーが作られました。
素材の違う三種類のノートカバー。
ゴート、コルドバ、透明ビニールの中から、好みや用途に合わせて選んでください。
ゴート

中央アジアの高山地帯に生息するヤギの革は、しなやかで弾力性があり、軽いのにとても丈夫。
MDノートのことだけを考えて、一枚仕立てで作られています。
三種のノートカバーの中で唯一、ペンホルダーがついています。
このペンホルダーがなかなかデキるやつでして、埋め込み式というペンホルダーにしては珍しい作りになっています。
書くときに段差ができないための、小さな心使いですね。
また、革製品の特徴の一つに、経年変化が楽しめるというのが挙げられます。
このノートカバーも例に漏れず、共に歩んだ時間が長ければ長いほど、飴色に変化していきます。
他の誰でもない、『あなた』が育てるノートカバーです。
コルドバ

せっかく紙にこだわっているMDノートなのですから、カバーも紙で揃えませんか?
紙とは思えないほどの丈夫さと、紙らしい軽さを兼ね備えたコルドバ。
実際に触ってみると、「本当に紙なのか?」と思うほどの強度があり、十分にノートカバーとしての役目を果たしてくれます。
色合いも相性バッチリで、きっと良い相棒となってくれるでしょう。
コルドバは、革とはまた一味違うエイジングを見せてくれます。
このノートカバーにおいて、シワや傷は欠点ではなく、あなたとノートの歴史の証明です。
たくさんの思い出を、MDノートとノートカバーで作ってください。
実は、MD PAPER PRODUCTSは今年で10周年。
それを記念したコルドバ製ノートカバーが、期間限定で販売されています。
いつものクリーム色とは別に、『茶』と『こげ茶』がラインナップに追加されました。
紙の質感を持ちながら、その姿はまるで革のよう。
この機会を逃したら、次に手に入るのがいつになるのか分かりません。
是非この限定品を手に入れてください。
透明ビニール

MDノートの佇まいを崩さない、最低限の汚れよけとしてのカバー。
ノートを買った時に巻かれているパラフィン紙ごとカバーをかけると、ビニールの無機質さが和らぎます。
飾らないことこそが、このノートを最も美しく見せる一つの方法です。
MDノートバッグ

バッグと聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
トートやバックパックなど、様々なものを入れて持ち歩くバッグ。
そんな皆さんが想像したであろうバッグと、MDノートバッグは少し違います。
普通のバッグがあらゆる物を持ち運ぶための道具なのに対して、MDノートバッグは本当に必要なものだけを収める、MDノート専用のバッグ。
MDノートとペン、スマートフォンのみをしまうことができる、ミニマルなバッグなのです。
使われている素材は、ノートカバーでも紹介したゴート革。
時間が経ち、日光を浴びることで起きる経年変化を楽しむことができます。
MDノートバッグの形は二種類。
MDノート、ペン二本、スマートフォンを持ち歩ける縦型と、あえて持ち運べるものをMDノートとペン一本のみに絞ったミニマムな作りの横型。
どちらも『MDノート(コットン)』、『MDノート ライト』まで収めることができます。
最後に
高級ノートには、モレスキンやライフのノーブルノート、CDノートなどが挙げられますが、それらのどれにも負けない実力がMDノートにはあります。
こんな素晴らしいノートが日本から生まれたことに対して嬉しく思うのと共に、MDノートを製作したデザインフィルさんに感謝します。
今まで他の高級ノートを使っていた人も、初めて高級ノートに触れる人も、是非一度MDノートを使ってみてください。
きっとMDノートの虜になりますよ。
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